「カメラを止めるな!」を観た感想(ネタバレあり注意)

昨夜のレイトショーで観てきた。全体的な印象としては「面白かった」し、評判が良いのも納得だけれど、エンタメ作品の物語として、「メタフィクション」的な仕組みと、「最初に謎を提示せずに伏線を張る」という展開をしたところの2つが気になった。 それは…

人生はゲームか?

「人はそれぞれのゲームを生きているのだろう」と考えると、気が楽になる。 「それはしょせんゲームだ」と解釈することで、人生という重たいものを軽くし、そこに詰まっている苦しみを解毒する。 だから、苦しみから逃げるために、「人はそれぞれのゲームを…

「他人を見下している」とよく言われる件について

ぼくは、よく「他人を見下している」と指摘されることがある。 たしかに、「そう言われたら見下しているかもなー」と思わないでもないけれど、しかし、ぼくは、下水の泥の中で蠢く単細胞生物たちは、侮れないと思ったりする気分の時も、ある。もしかしたら、…

科学とは

たとえば、リチャードドーキンスのselfish geneにあるように(利己的な遺伝子)、科学とは、自然現象を客観的に記述する行為のように見えて、実際には、人間の知覚系が理解しやすいように、解釈する行為。そうでないと、人間が科学の知見を自在に使いこなし…

「私」の存在と、「人間」の存在の関係

「私」が存在するのは、「私にとっては」奇跡だ。 なぜなら、「私にとっては」私以外の全てのひとは私ではないからだ。 「私にとっては」私が生きるか死ぬかは、世界が生まれるか滅ぶかと同じくらい重大事である。 「私にとっては」私は特別な存在なのだ。 …

ドキドキ文芸部をプレイした(ネタバレなし)

「ドキドキ文芸部」っていうアメリカ人が作ったフリーのギャルゲが話題になっていたのでプレイしてみた。http://ddlc.moehttp://store.steampowered.com/app/698780/agecheck当然、アメリカの人が作ったゲームだから英語なんだけど、有志の方たちによる日本…

言葉は定義できるのか?

たとえば、パンツ見えそうなほどの超ミニスカートをはいて歩いている女子高校生とか、近所の若奥さんとか、スーパーにいるおばちゃんとか、山手線にゆられてるスーツを着たおじさんとか、その辺のフツーの人が使う言葉が、広義の意味での言葉の定義と一致し…

桂枝雀の「緊緩の法則」まとめ

以前、自分でも笑いのメカニズムについてという記事を書いたのだけれど、その後に読んだ落語家の桂枝雀さんの、らくごDE枝雀 (ちくま文庫)という対談形式で笑いのメカニズムについて語られている本の内容が素晴らしかったので、その中でも最も重要な、「緊緩…

文字を書くということ

自分の中の感情や思考って、かなりカオスで、立体的、いや多次元的構造物だから、それをそのまま一次元的な文章にしようとすると、意味不明の文字列になっちゃうのではないのかな。いや、文字列にすることすらできないのではないのか。文章として意味をなす…

笑いのメカニズムについて

まず最初に、「面白さ」とは何かということについては、作家の鳥山仁さんという方の書いた、純粋娯楽創作理論 第一章・面白さの基礎原理 という創作術の本の中で「予想外で、かつ他人事であること」と定義されているが、笑いとは何かということについては、…

うつ病と診断されて一年が経ちました。

タイトルの通りなんだけど、うつ病と診断されてちょうど一年が経った。 うつ病になってからは、基本的に働くことはせずにのんびり休んでいる。もともと働くのがそんなに好きじゃない自分にとってはこういう生活がけっこう向いているのかもしれないなーと思う…

俺が芸人を辞めた理由

※この記事は、別のブログで5年前の2012年4月30日に書いたエントリを再掲したものです。 自身で理由と、そして過去を整理する為に書くentry. 世間では多くの人が希望を胸に抱いて新生活を始め、大卒の同級生も新社会人となりキャリアをスタートさせて早くも一…

茂木健一郎氏と太田光氏の件についてそろそろ一言言っておくか

まず、茂木健一郎氏が指摘した、「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れている」という批判についての太田光氏の反論が、なんだか噛みついても問題のない相手にだけ噛みついてるような…

日本における最大のタブー

キリスト教とか、王室とかを西洋の文脈と同じように日本のタブーだと捉えるのは間違っている。 何故なら、日本と西洋では文化の歴史が全然違うので、当然の事として、タブーもかなり違っている。でも、日本のインテリは、西洋文化をそのまま輸入してタブーを…

良いものは良いと言いたい

評論家は、どれだけその作品を褒めちぎって、その作品の魅力を上手く言語化して、多くの人に伝えることに成功しても、自分が作った訳じゃないから見返りはほとんどないし、それどころかお前は何も作っていないクセにエラそうにしやがってと軽く扱われて見下…

役に立つ、役に立たない

哲学や文学みたいなものというのは、権力や体制に潜む欺瞞、人間の醜悪な差別心や嫉妬心をえぐり出しているものなので、僕のような社会からはぐれた側の人間にとっては、読んでいてとても痛快で気持ちがいい。だからすごく役に立つ。 一方、まっとうな社会人…