ドキドキ文芸部をプレイした(ネタバレなし)

「ドキドキ文芸部」っていうアメリカ人が作ったフリーのギャルゲが話題になっていたのでプレイしてみた。
http://ddlc.moe
http://store.steampowered.com/app/698780/agecheck

当然、アメリカの人が作ったゲームだから英語なんだけど、有志の方たちによる日本語パッチもある。
http://steamcommunity.com/sharedfiles/filedetails/?id=129...

で、プレイしてみた感想だけど、日本のギャルゲをすごく研究していて、無料なのにとてもよく出来ているなー、といった感じ。
ぼくはギャルゲ自体は君望AIRひぐらし沙耶の唄とシュタゲくらいしかやったことがないけれど、そのくらいの頃のプレイしていた記憶を思い出して懐かしい気持ちになる。

個人的に、ギャルゲには良いところと悪いところがあると思っている。良いところは革新的で、悪いところは娯楽性がない。
実際、2000年代前半くらいに話題になっていたようなギャルゲたちは、あらゆる物語表現の最先端を行っていたと思う。
ただ、やっぱりエッジが効きすぎてるというか、あまりにも容赦がないというか、とにかく原液そのままって感じで濃すぎるので、基本的に娯楽性を意識して作られていない。

だから、ギャルゲは娯楽ではなく、文学とか芸術とかの領域なんだろうなーと思う。そういうのが好きな人にとってはめちゃくちゃハマっちゃうゲーム。
じゃあ、ぼく自身はというと、ギャルゲをプレイしているとある種のカルト性を感じるので、あんまりハマれないかなあといったところ。あと、レイプファンタジー的な側面もやっぱりあるだろうと感じてしまうので、正直そこも生理的に受け付けない。

でもって、ドキドキ文芸部の話に戻ると、その日本のギャルゲの良いところも悪いところもそのままキチンと引き継いでいて、そしてそれが海外の人にもウケたことが証明された。時代を経て、2000年代的ギャルゲが、日本以外でも原液そのままで海を越えて評価する人たちが一定数いるという状況が現象として面白いなあと思う。もう一つの海外製のフリーエロゲのかたわ少女も、プレイしていないけどあらすじを読む限りではたぶん似たようなものだと思う。(かたわ少女の方はプレイする予定はない)
ひょっとしたら、宗教が日常に入っている海外の人たちのほうが、ギャルゲの超越性みたいなものに共鳴して、心の琴線に触れやすいのかもしれない。
ただ、本音を言うと、娯楽性と芸術性の両立を期待していたりもしてたんだけど。

あ、あと最後に、ネコぱらってエロゲも海外で人気みたいだけど、あらすじをWikipediaで確認する限り本当にただのエロゲって感じだし、今回ぼくが書いた趣旨とはズレるので対象には含んでいません。。(ちなみに未プレイ)